About

助川 舞

作編曲、楽譜浄書
サウンドアート、オーディオビジュアルアート

略歴

北海道生まれ。
東京芸術大学音楽学部作曲科を卒業、ハーグ王立音楽院大学院ソノロジー研究所修士課程を修了。
第19回奏楽堂日本歌曲コンクール作曲部門一般の部において第二位を受賞。


「抽象的あるいは心象的な事象があらわす視覚情報と聴覚情報を結び合わせ、一致させること」
「マスとしてではなく、個人としての鑑賞者による作品への能動的参加を可能とすること」
この二つのテーマにもとづいて、音楽、サウンドインスタレーション、オーディオビジュアルアートの創作を行っている。

視覚情報と聴覚情報の結合・一致

幼少期より音を視覚的にあらわすメディアである楽譜に数多く触れてきた原体験があったこと、音の高さ・和音・調性に色彩を感じる共感覚を持っていることがもととなって、音というものを視覚的なオブジェクトとしてとらえる感覚が自身の創作の方向性に強く影響している。

個人としての鑑賞者による作品への能動的参加

解釈するという手続きを前提としている作品も、逆に解釈の余地がなく平易でスペクタクルな作品も、共通するのは「鑑賞者と乖離し収束している作品」となっていることだと感じていた。
この課題に向き合うべく、Webサイトやインスタレーションの形態を用いて、作品と鑑賞者との相互作用や、鑑賞者一人ひとりに帰属する固有の美的体験の実現を試みている。