浸透する境界と残響 (2025) インタラクティブサウンドインスタレーション 本作品は、深度センサーが捉える体験者の微細な動作を、音のフィードバックとして空間にあらわす。体験者が意識的に動けば、その輪郭が水の中の波紋のように残響する。そして静止し続ければ、自己意識の境界が曖昧になっていくように、徐々に音がひろがっていく。 普段は意識にのぼらない自身の身体のゆらぎやありかたを、音によるフィードバックループを通して自覚するための装置である。